更新日1999年9月13日
コンピュータカタログの見方
コンピュータのカタログに出てくる用語などの簡単な解説
カタログは見るものではなく読むものです。かといって、宣伝文句を読んだらだめです。惑わされます。良いことしか書かないのですから、訪問販売・電話勧誘などと一緒でだまされます。一番良いのは、カタログの後ろの方に書いてある数字を他のものと比べることです。ここでは、ごく簡単に比べるポイントを紹介します。
- CPU
- 難しく言うと中央処理装置(演算回路)、簡単に言うとコンピュータの頭。基本的に、ここに出ている数字が大きければ大きいほど頭の回転が速いってこと。インテルとかAMDとかってのは頭のメーカーのこと。それからペンティアムとか、セレロンとか、K6とかってのは、そのメーカーが出している頭のシリーズの名前。とにかく比べるものは数字くらいしかない。その昔は、インテル製以外の頭では、動かないゲームとかがあったが、今はないから心配無用。
- ソケットとかスロットとかってのは頭(首?)の形のこと。体(マザーボード)に合わないと使えない。まー、カタログにでるようなコンピュータは、まさか合わないような組み合わせで売るわけがないので読み飛ばし。
- 2次キャッシュ(脳味噌の近くにある記憶しておく箱)の欄があれば数字が大きい方がいい。でも頭の回転数の方を優先させること。重要だもんね。
- マザーボード(コアチップセット)
- 体のこと。いろんなメーカーが作っているけど、どのメーカーもインテル社が公開した組み合わせで作っている。でも、インテル社が作ってる体は人気がない。さて、なぜでしょう。それは、無理できないようになっているから。インテル社は体に無理させて壊れないように歯止めをかけているんですねぇ。だから、エービットとか、ギガバイトとか、ほとんどのメーカーはインテルの組み合わせで作ってはいても、ちょいと無理できるように作ってあるんですね。たまに数字が書いているが、これも大きい方がいい。体の動くスピードのこと。
- メモリ(システムRAM)
- これは、脳味噌からちょいと離れたところにある記憶しておく箱。数字が大きけりゃ大きいほどいい。
- ビデオボード(グラフィックシステム)
- 画面に出すためのもの。モニター(テレビ)のことではないので注意。脳味噌で処理されたものをここで画像にする。これもいろんなメーカーが作っている。その時代時代でいいものがある。待てばいいものが出る。しかし、待っていても仕方がないのでパソコンでスターウォーズばりの作品を作るんだ!!!って人でなければ、気にすることもない。そのときそのときで、まーまーのものがついているはず。
- ビデオメモリ(グラフィックRAM)の欄があれば、数字が大きい程良い。これも、一時的に記憶しておく箱のこと。
- 音源ボード(サウンドシステム)
- 音をならすためのもの。これこそ、何でもいい。ゲームで音楽をならす程度ならあればよい。無いとさみしい。もし、パソコンでオーケストラみたいなことをするんだ!!!って人は、パソコンから外側につなげる高性能のもの(MIDIみでぃ)を買った方がいい。
- 通信機器(モデム・LANラン)
- たいていモデムは付いているはず。電話線とつなぐので、インターネットするんだ!って人は必要だけど、う〜む、パソコンの外に付ける最新のタイプを買っても数千円だから・・・それにISDNってやつにするんだ!って人は、パソコンに付いてくるやつは種類が違うので無駄になります。ちなみにこれは数字が大きければよいというものではありません!!FAX機能付きってのもあります。FAXがわりに使うんだ!!!って人は・・・やめておきましょう。常時付けておくパソコンの電気代は馬鹿になりません。
- LANボードは、二つとか三つとか、そこら辺にあるたくさんのパソコンをつなげてデータのやりとりしたり、ゲームしたりするのに必要です。でも、家にそんなにパソコン持っている人っているのだろうか・・・。10とか100という数字があれば大きい方がいいものだけど、周りが100とかに対応してないと結局10の力しか出せないので注意。あ、これは無くても大丈夫。後で買っても千円とか二千円です。
- 外部記憶装置(ハードディスク[ドライブ]・HDD)
- これはいろんな情報を入れておく入れ物です。数字が大きいほどよく入ります。とっても重要なものです。なるべく大きいものを選びましょう。これが小さいとパソコンの寿命が間違いなく縮みます。友達など知り合いの持っている数字を聞いて、それより大きいものを買いましょう。脳味噌と同じかそれ以上に大事です。
- FDDの欄があるかも・・・。これはフロッピーディスクドライブで、10センチ角くらいの四角い薄っぺらいもの。見たことあるはず。たいてい付いてるので気にしなくてもよし。でれもこれも性能は変わらないけど・・・しいていえば、昔(NECのPC98とかってやつで使ってたやつがあるんだけど使いたいーって人は3モード対応ってものを選びましょう。ま、そんな昔のフロッピーのデータが消えていなければ・・・ですが。早いものだと数年で消えてしまいます。注意ね。
- CD−ROMドライブ・CD−R・CD−RW
- CD−ROMドライブ:音楽CDを聞くこともできるけど、基本的にはCD-ROMってやつに入っているデータを読むものです。何倍速とかっていうのも数字が大きいほどよい。でも、そんなに使う機会はないかも。だいたい買ってきたプログラム(オフィッスとか一太郎とか)を記憶しておく箱に入れるときだけ使います。だから最初だけですな、きっと。CD−ROMには書き込み(保存)できないので注意。
- CD−R:CD−ROMドライブの機能ももっていて、CDに書き込みもできてしまう強者。そこらへんのCDプレーヤーで聞けるような音楽CDも作れます。ただし、一度書き込み(保存)したら消せません。でも、CDなんて一枚数十円から高くても数百円なので、あると便利。パソコンが壊れたときのために保存しておくのに重宝。もちろんCDのコピーもできます。無くても後で買って付けられます。
- CD−RW:CD−ROMドライブやCD−Rの機能も付いています。違うのは保存したものを直したり消したりできるってこと。「おぉ、完璧な機械だ!」とは思わないこと。この機械に使うCDは特殊で一枚の値段がCD−Rの数十倍もする。ま、CD−Rの機能しか使わないなら、安いのを使ってもいいんだけどね。
- DVD
- CD−ROMも読めて、しばらくすると主流になります。付いていなくても、後で安くなったときに多機能のものを買えばよいものです。まだCD-ROMの息は長いでしょう。これを買って、映画を見るんだ!!!って人はやめましょう。パソコンの画面で見ても・・・ねぇ。それより、DVDプレーヤーをかってテレビにつなげた方がやすいし大きいし音も迫力あります。
- モニタ
- 画面を映し出すテレビのこと。これは大事。悪いと目が悪くなります。テレビと同じように何インチってのが、大きければ大きいほどよい。ただし、ドットピッチなどという欄があれば、これは数字が小さいほどよくなります。画面の細かさなので。パソコンがだめになっても、これはそれ以上に長持ちするので慎重に選びましょう。でも、パソコンとバラで買うよりは、一緒に付いているものを買った方が安いはず。平べったい液晶のものは厚ぼったいブラウン管のものより見やすいので、多少小さいサイズでもよい。
- インターフェイス(接続端子)
- まー、いっぱいあれば間違いないですな。だいたいのものを下に書いておきます。
- USBポート:二つ位あるとよいかも。でもコンセントのように増やせるので一つでも可。
- パラレルポート:プリンタやスキャナをつなげることが多い。通常一つ。
- PS2ポート:キーボードとかマウスをさします。だから通常は二つ。
- MIDI・ジョイスティックポート:高性能音楽をやりたいとか操縦桿みたいのをつなげてゲームする!!!って人はここにつなげる。通常2つある。
- ビデオ入力端子:あるとデジタルカメラとつなげたりビデオデッキとつなげたりして、その画像をいじれます。
- PCカードスロット:あると便利。こういう規格があっていろんな装置が売っている。これがあれば、将来の拡張は大丈夫でしょう。
- 付属ソフト
- 多ければよいというものではないので注意。使わないソフト(プログラム)が、貴重な記憶しておく箱を圧迫してしまいます。はじめから入っているのでうっとおしくなります。
- 寸法・重さ
- おくところの広さと相談しましょう。17インチ以上のブラウン管を使ったモニタは、なめてはいけないほど大きいです。本体も縦置きとか横置き、(モニタと本体の)一体型があります。好きずきですが、一体型はモニタか本体が壊れると、どちらもおしゃかです。あと、あまり重いと何かと大変です。接続とか・・・。
- メーカー・価格
- 有名なメーカーは、大丈夫ということはない。でも、量販店(街の電気屋さん)で売っているメーカーなら粗悪な保証とかないはずなので安心。まずは量販店に足を運び、選んでおいて、通信販売なり、小売店に出向くなりして買いましょう。その方がやすくなります。一部メーカーで、通信販売のみをしているところがありますが、有名(名前を聞いたことがある)なら大丈夫でしょう。
- 昔(半年以上前)のカタログを見てこれがほしい!と考えているのであれば、やめた方がいい。パソコンというのは生ものなので、古いものを買うと必ず損します。しかし、最先端のものを買っても損します。ほどほどの値段のものを買いましょう。この値段というのは定価のことです。売値ではありません。売値はあってないようなものです。これを比較の対象にはしないことです。新機種の価格で真ん中へんのものを選ぶと無難。もちろん新機種であるから、一番安いものを買っても損はしないはず。